MDR-CD900STを改造!気になる高域にパッシブフィルター

以前の記事MDR-CD900STを普段使いするために、プラグを3.5mmステレオプラグに付け替えました。ただ使っていると、如何せん気になる高域の強さ、1時間経つとなんだか疲れたような気が…。今回はそんな高域にパッシブフィルター回路を追加する改造をして、聴き疲れを改善したいと思います。この方法は色んなヘッドホンに応用できる思うのでご自身のヘッドホン改造の参考になれば嬉しいです。

目次

イコライザーで確認

CRローパス回路

使用するパーツ

分解手順

フィルター実装

試聴

追記

イコライザーで確認

フィルター回路を追加するといっても適当に数値を決めるわけにはいきません。そこでまず自分がどこの周波数に疲れを感じているかを知る必要があります。コンピューターにヘッドホンを接続し、イコライザーをかけるソフトで、周波数ごとに持ち上げたり、下げたりして問題の周波数を割り出します。私の場合、フリーソフトEqualizer APOの31バンドイコライザーを使用しています。

繰り返し聞いていると8Khz~10Khzに刺さる高域があることに気が付きました。そこで滑らかな曲線を作って高域側から最高10dbほど減衰させてみました。試聴するとかなり良い感じです!これをアナログ回路で製作しヘッドホンに組み込みたいと思います。

CRローパス回路

上の画像のサイトで、回路の数値の計算ができます。今回はパッシブフィルターの中でも、極めてシンプルな回路①のようなCRフィルターを使用したいと思います。先ほどイコライザーで設定した曲線は、5KHzの辺りから下がり始めていました。つまりカットオフ周波数は5Khz付近ということになります。②にR(抵抗)、C(コンデンサ)の数値を適当に投げ込み、③が5Khzに近くなるよう調整します。今回は手持ちのパーツと照らし合わせながら、Rは330Ω、Cは0.1uFを入れるとカットオフ周波数は4822.87…Hzとなりました。おおよそOKです。

その結果、画像のようにイコライザーと極めて近いカーブがシミュレーションされました。

使用するパーツ

今回使うのはフィルムコンデンサー0.1uF×2、抵抗330Ω×2となります。私は電子工作をたまにするので、手持ちで丁度良い部品がありましたが、ない場合は電子部品屋さんで購入すると、コンデンサはピンキリですが30円~100円、抵抗は10円程度で購入可能です。更なる音質の追求には安い投資ですね。

分解手順

最初にイヤーパッドを外します。矢印の方向にずらし動かすとカバーのようになっているので簡単に取れます。ある程度柔軟性はありますが破らないように注意です。

イヤーパッドを外すとネジが4本見えますので外します。このときはドライバーをドライバーに刺さぬように注意してください。

心臓部に到達しました。反対側も同じ作業をします。このヘッドホンは極めてシンプルな作りになっているみたいですね。他のヘッドホンではここまで簡単にいかないかもしれません。

フィルター実装

まずはフィルムコンデンサーをドライバーの+極と-極の間に取り付けます。

次に+極(画像では分かり難いですが赤いマークがついている側)とそこに繋がっていた配線の間に抵抗をはんだ付けします。回路の取り付けは以上なので、後は分解と逆の手順で組み立て直すのみです。このヘッドホンであれば全く同じ配線をすれば良いですが、他のヘッドホンの場合、少し回路図を読める必要があるかもしれないですね。また機会があれば記事で触れたい思います。

試聴

 

組み立てた後、ワクワクしながら感動の試聴をしてみました。音はほぼイコライザーで狙った通りだと思います。これで普段長時間のリスニングにも使用できそうです。ただ、フィルター回路の特性上、ボリュームが少し落ちたようです。今後、抵抗とコンデンサを変えたりして遊んでみたいと思います。皆さんも、トライしてみて頂けると嬉しいです。

追記

ボリュームが落ちることが気になっていたのですが、フィルターに使用した抵抗値が高いことが原因でした。

1uFと33Ωで組み直したら上手くいきました。

皆さんも設計される際は抵抗値を小さくすることをお勧めします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です