最近では、認知度の上がった大きな音楽を聞くことが原因の難聴ですが 、実際にはどのくらいの音であれば安全なのか明確なラインが分かりにくいですよね。
僕も昔は、大きな音で聞かないと満足できずに頭がクラクラする手前位の音量で音楽を聞いていました。
これは論外ですが、音量の基準や症状などについて調べたことを、まとめたいと思います。
耳を壊してしまうと音楽も楽しめなくなるので、是非チェックして見て下さい。
目次
ヘッドホン難聴
最近はヘッドホンやイヤホンを使って大音量で音楽を聴くことで発症する難聴をヘッドホン難聴、イヤホン難聴と呼ぶようです。
一昔前ではディスコ難聴、ロック難聴と呼ばれていたものに近いかもしれません。
WHO(世界保健機構)の発表では、全世界で3億6000万人が日常生活に支障が出る聴力障害を抱え、11億人が難聴予備軍としています。
また、中・高所得国の12~35才年齢層で、約50%がオーディオ機器で、約40%がライブ、クラブ等の娯楽施設で危険なレベルの音量に晒されているそうです。
原因となる音量
肝心の音量ですが、音の大きさだけでなく、それをどのくらいの時間連続して聴いたのかということが基準になっています。
音量はdB(デシベル)という単位を用いて表しています。
一概にこの音量を何分聞いたから確実に発症するというものではなく、あくまでも危険なレベルだということのようです。
音量 | 時間 |
90dB | 2時間30分 |
95dB | 47分 |
100dB | 15分 |
105dB | 4分 |
110dB | 30秒 |
115dB | 28秒 |
120dB | 9秒 |
125dB | 3秒 |
130dB | 1秒 |
数字だけでは分かり難いですが、90dBは車が走っている街中の雑音程度の音量です。
そして130dBは飛行機のエンジンから数メートルの距離での爆音となります。
機種等にもよりますが音楽プレーヤーは最大音量の60%程度、1日に1時間以下の再生にすることが安全だそうです。
少し短いような気もしますが1つの目安にしたいですね。
症状
初期症状として多いのが、耳鳴りや耳閉塞感(音がこもったように聞こえる)のような異常です。
場合によってはめまいを伴うこともあります。
そして、その後聴力が低下し会話中に相手の話声が聞こえにくいなどの症状がでます。
病院に行くかどうかの基準ですが、耳鳴りや耳閉塞感は一時的には誰にでも起こる自然な現象ですので、
大きな音での音楽鑑賞に心当たりがあり通常よりも長く続くようであれば、病院の受診をお勧め致します。
治療方法
難聴の診察は耳鼻咽喉科で受けることとなります。
主な治療法は薬物療法でビタミン剤、ステロイド、血管拡張剤、血流改善剤、利尿薬が用いられます。
星状神経節ブロック、重症であれば高圧酸素療法や点滴も行われるようです。
早期治療が大切で、最悪でも2週間以内の治療開始が原則です。
最後に
当ページはイヤホン・ヘッドホンの音量が原因での難聴について記述しましたが、
大きな音のする場所は外にもたくさんあります、そういった場所では耳栓をするなどの対策も必要かもしれませんね。
僕も含め音楽好きの皆さん、危険な大音量から耳を守り、音楽を楽しみましょう。
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