まだ主流ではないものの平面磁界駆動という難しい名前のイヤホンが近ごろ各メーカーからリリースされ始めています。ダイナミックドライバーやバランスドアーマチュアとはどのように違い、メリットや音の傾向はどうなっているのか見ていきましょう。
目次
平面駆動ヘッドホン
平面磁界駆動型のドライバーは最近になってイヤホンに搭載されるようになりましたが、過去を遡ると、この仕組みのヘッドホンは平面駆動と呼ばれ、多く存在しました。メーカーでいうとAUDEZE、HIFIMAN,OPPOなど海外の比較的高級なものです。
これが新しくイヤホンに搭載され、盛り上がりを見せ始めているようです。
主な仕組み
こちらはAUDEZEの平面駆動ヘッドホンのドライバー分解図で、少し分かり難いのですが、真ん中の半透明なパーツに、蛇行した線が描かれている部分があるのがお分かりいただけるでしょうか?これが重要なパーツで、フィルムの上に細い銅箔が蛇行したパターンを描いています。
このように細い箔の線が、とても薄いフィルムに張り付けられています。そしてこのフィルムにパターンに沿うように磁石が配置され、このフィルムが振幅することで音を出しています。
平面磁界駆動イヤホン
日本でも人気の中国大手IEMメーカーUNIQUE MELODYが平面磁界駆動型のイヤホンME1を販売しています。写真のように一般的なイヤホンよりも少し大型な仕上がりになるのが、一つの特徴になっています。これは十分な音量を確保するため、フィルムのサイズが一定以下にはできないことが関係しているようです。
ヘッドホンと同じくフィルムが中心にあり、両側から磁石で挟み込むような形を取っています。
音の特徴
ヘッドホンで言えば鳴らしきるのに十分なアンプが必要だと言われる方も多いですが、一概に平面駆動の音は高域が、、、や低域が、、ということはないほどに、多種多様なようです。ME1は中低域に重心があり、なおかつ、フィルムの薄さが作り出す解像度の高さが魅力です。根本からダイナミックドライバーとは仕組みが違うため違ったニュアンスの出音になるのは必須です。一度試されてみることをお勧めします。
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