イヤホン製作のために、よくおすすめされている光造形タイプの3Dプリンターが使えるのではないかと以前から目をつけていましたが、ついに買ってしまいました。中国のメーカーANYCUBICのPHOTONという機種です。その能力を試すため、とても小さな悟空を印刷してみることにしました。
目次
UVレジン
同じくANYCUBIC製のUVレジンです。UV(Ultra Violet)とは紫外線のことらしく、紫外線にさらされることで固まる特殊なレジンです。今回はClear 500mlと表記があるように、透明のレジンを購入してみました。他にも、黒や緑、白など多種多様な色が用意されており、用途によって使い分けが出来そうです。私が透明を選んだ理由は今後、イヤホン製作時に透明なシェルを作ってみたいと思ったからです。社外品には、硬化後も柔らかいものや、水洗いが可能なものまでありました。
3Dデータ
で悟空の印刷用データはどうするの?って話ですが、ネットにはたくさんの公開されたフリーの3Dデータがあります。下の悟空のデータは海外のThingiverseという3Dデータ投稿の掲示板のものです。
スライサー
スライサーと言っても調理器具ではありません。先ほどダウンロードした3Dデータをプリンターが理解できるように変換するソフトです。ANYCUBIC PHOTONを購入すると専用のソフトが付属しています。そのスライサーで悟空のファイルを開きます。
中国語表記のソフトなので、少し使い勝手は悪いですが慣れれば、それほどパラメーターが多くはないので使いこなせそうです。説明書通りに各層の露光時間や、層の厚みなどを設定します。
データの移動
変換した3Dデータをプリンターへと移動します。1GBのFLASHメモリが付属しているので、その中へファイルをいれPHOTONの側面にあるUSBポートへと接続するだけで完了です。
印刷開始
PHOTONの画面にプレビューが表示され、その隣の三角の再生ボタンを押すと印刷開始です。
後は100%になるのを待つのみです。設定等にもよるのですが、悟空のファイルを高さ30mmで印刷してみて1時間弱といったところです。決して速くはないですね。
印刷終了
わーーーっっっっっっっ。スゴイです。この機械、透明な悟空が印刷できています。細かい部分も問題なく印刷されています。想像していた数段上を来ました。あとは表面に硬化していないUVレジンをまとっているので、IPA(アルコール)で洗浄します。
出来上がり
洗浄が終わったところです。よく見ると右手が欠けています。これは調べたところ支えなしに、浮いた部分だったため起きたものと思われます。それを除けば恐ろしい仕上がりです。フィギア製作も軽くこなせそうです。今後は今回の反省点を生かし、イヤホン製作に使用してみたいと思います。
Aliexpress
私は購入に際し、少し安価に手に入れるため中国のネット通販サイトAliexpressを利用してみました。およそ1万円ほど安く手に入るのかなといったところです。海外からの発送で1週間程度かかることや、やり取りがあればほとんどのショップは英語、安全性等のリスクなど、いくつかはデメリットがありますが、情けなくも私にとっては安いは正義でした。
その他
海外のサイトはチョット…や、今すぐ手に入れたいという方は楽天をお勧めします。日本在庫なので、2、3日もあれば届くことでしょう。以下、リンクを張っておきます。
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