初カスタムIEM自作・BOSEダイナミックドライバー一発

遂にお気に入りのイヤホンを、自分でリモールドしカスタムIEMにしてしましました。先人たちやメーカーの情報を参考に何とか形にしましたので記事にしてみました。ざっくりとした流れの説明ですので、各工程の詳しい内容は別記事で紹介したいと思います。

目次

BOSEのイヤホン

殻割り

インプレッション

ワックスコーティング

メス型を採る

UVレジンを流す

チューブを接続

ネットワーク回路

組み込み

フェイスプレート

研磨

完成

BOSEのイヤホン

昔、BOSEのIE2というイヤホンを愛用していました。低音の量感と高域の解像度の高さ、どこをとっても素晴らしいです。ただケーブルが断線して以来、使用していません。今回カスタムIEMの自作に挑戦するために、最初の材料にすることにしました。

殻割り

カッターナイフを接合部の隙間に差し込み接着剤を剥がし配線をカットすると2つのパーツにまずは分解することが出来ました。

ダイナミックドライバーの周りの接着剤も同様に剥がし取り出しが完了しました。サイズが15mm近くで比較的大きなドライバーを使っているようです。この径の大きさが低音の量感を生み出していたみたいです。

インプレッション

シリコンを使って耳型を取るのですが、一般的には補聴器屋さんやイヤホン販売店などで専門の方に取ってもらうようです。今回は材料が手に入ったので自分でトライしてみました。正式には医療行為に当たるらしく他人には資格がないと他人にはできないみたいです。自分自身ですので問題はないですが、参考にされる方は安全に気を配ってください。

耳にインプレッションを流し込んだ状態の画像です。ピンク色のシリコンで2液性のもので混ぜ始めてから、10分程度で硬化しました。

剥がすときに耳にそれなりにくっ付いているので、引っ張って外そうとすると耳を傷めます、少しずつシリコンとの間に空間を作ってねじるようにして外すのが良いようです。

そのシリコンをカットし必要ヶ所にパテをし、研磨したところです。かなりの鍛錬が必要な作業だと感じました。ただカットしたりするだけなのですが、どの角度で、どこを残して切るのかなど難しいポイントがたくさんありました。

ワックスコーティング

表面を平らにし、ある程度の艶出し、そして装着時の密閉性をたかめるためインプレッションをロウソクでコーティングします。まんべんなく付けたり、温度に気を付けながらやってみましたが、それでも幾分かはムラになりました。

メス型を採る

ボークスの透明シリコンを使いメス型を採りました。粘度が高く混ぜると恐ろしいほどに気泡が入ってしまいました。24時間で固まるのでその間に気泡も抜けるだろうと思いましたが、思いのほか気泡が残ってしまいました。真空ポンプを使っての脱泡作業は必須のようです。

UVレジンを流す

メス型にUVレジンを流し込み、15秒ほど紫外線に当て外側の2mm程度を硬化させた後、中のレジンを取り除き、もういちど紫外線で完全に硬化させました。そうすることで中に空洞のある、殻状のシェルが出来ました。

チューブを接続

先ほど殻割りをして取り出したドライバーにビニールチューブを付けて音の通り道を確保します。

ネットワーク回路

BOSEのドライバーを取り出したときに抵抗、コンデンサ、コイルで作られたネットワーク回路が組み込まれていたので取り出したものです。シェルのサイズを見て頂ければ分かると思いますが、とても小さい部品です。特に抵抗は2mmに満たないサイズです。また、ハンドルーターを使ってコネクタを取り付ける部分に切り欠きを入れました。

コネクタとネットワーク回路をくみたてたところです。今回は線材にエナメル撚り線、コネクタにはMMCXを採用しました。エナメル線は被膜があるので内部でのショートを防げる上、柔らかいのでとても良かったです。

組み込み

シェルの中に全てのパーツを何とか納めました。ドライバーが大きく一苦労でしたが、何とか納まってくれて良かったです。チューブはルーターで穴を開け通しUVレジンで固定しました。

フェイスプレート

透明な薄い板をUVレジンで作り、シェルに蓋をしそのあとでさらにUVレジンを盛りました。外郭を切り取りフェイスプレートの完成です。UVレジンを盛るという仕上げは平面を出すのが難しいのですが比較的うまくいきました。

研磨

ここからの仕上げはメーカーによって2種類、削り磨いて仕上げる方法、レジンをコーティングする方法があるようです。色々と調べて今回はレジンをコーティングする方法にしてみました。コーティングする前に足付けのため軽くサンドペーパーで表面を削りました。形が変わってしまわない程度に整えたのが上の画像です。

完成

UVレジンを塗り硬化させ完成しました。透明になったことで中が見え奇麗にできているところと、粉が入り込んだ汚い部分などがはっきり見えるようになりました。早速耳にはめてみたのですが装着感は良好です。

肝心の音ですが、残念無念…元とは全くもって違う音になってしまいました。何となくエコーが掛かったような、ぼやけた音です。いかにメーカーが音道のサイズ空気穴の設置等よく考えて作っているのかを痛感させられました。

初回としてはよくできたかなとは思いますが、今後、最高の音を求め必ずリベンジしたいと思います。

 

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