立体音響のバイノーラルマイクを自作してヘッドホンの周波数特性を測ってみた

最近人気のASMR動画などの音声を録音するのにも使われているバイノーラルマイク

ダミーヘッド型であればイヤホンやヘッドホンの周波数特性を測るのにも使えます。

ただダミーヘッド型のバイノーラルマイクはちょっくら高価です。

そこで今回は自作にトライしてみたいと思います!

レぺゼン バイノーラルマイク

ASMR動画などでもよく見られる代表的なバイノーラルマイク3DioのFREE  SPACE PRO2です。

定価275,000円とやはり高価です。

ただ高いだけはあって定評のある高価なマイクを、耳の中を模した構造に内蔵しているそうです。

今回はこのバイノーラルマイクを目標に製作を進めていきます。

耳フィギア

何とか重要な部分、耳の形をしたシリコン製のモデルを手に入れました。

 

き、き、キモい、、、

肌色でリアルな分、何か不気味な雰囲気が漂っています。

リアルな人間のようなロボットが不気味に見えるあの現象のようです。

ただこれは必要なパーツなのでガマン、ガマン、、、

こいつにまずはマイクを取り付けていきます。

マイクを取り付けるには穴が必要ですが、元々は空いていません。

穴掘り

通常のドリルビットでもいいかなと思いましたが、キレイに打ち抜いた穴があけたかったので、ドリルに繋ぐことが出来るハトメパンチをチョイスしました。

ドリルに繋げて回転させることで、通常のハトメ打ちのようにハンマーでたたいた時に穴が変形するのを防ぐという作戦です。

PROXXON製のビットで、とても質が高そうです。

思った以上に上手くいきました。

通常のビットよりも少し値段が高かったですが報われました。

こんな感じに穴が開きました。

ちなみに穴のサイズは、マイクの直径に合わせて6mmにしました。

まいく

マイクは秋月電子通商のオンラインページで売っている自作ではおなじみのSONY WM-61A相当のものを使用しようと思います。

録音の周波数特性が低いように感じられたら変更するかもですが、とりあえずこれで製作します。

余談ですがWM-61Aは2011年に生産を完了して以来、2015年に正規代理店である秋月の在庫がなくなったらしいです。

優秀なマイクと言われていただけに残念です。

ハトメパンチであけた穴にはめ込んでみました。

ばっちりです!

キレイに行き過ぎて、気持ちが悪いほどです。

自作の世界では、計画通りに行くことはまずないのが定説(自分の経験では)なのですが、、、上手くいきましたね。

この後に、運の収束が来ないことを願います。

プラ箱

耳を収めるケースにはタカチ製のTW7-4-11を使用します。

このケースは価格が安く、加工性にも優れていてグッドです。

そして、このサイズを選んだのには少し理由があって、ヘッドホンを上手くホールドしてくれるのではないかという算段で、その中で小さめで外観を損なわない感じを狙ってみました。

ふたカット

袋から出したケースのフタ側に、耳のモデルを飛び出させるための穴を開ける下書きをしてみました。

これに沿って穴を開けるんですが、今回実は秘密兵器があります。

秘密兵器があります。(2回目)

 

秘密兵器(3回目)

これは加工中の写真ですが、実は超音波カッターを手に入れていたのです。

ABS製のケースがまるで、紙のように切れます。

超音波素子が内蔵されていて、刃が細かく振動することで通常カッターナイフでは切るのに苦労する素材が、サクッと切れる便利なツールです。

ガンプラの製作などに使用される方も多いようで、自作をする方であれば一家に一台!おすすめです。

超音波カッターに関して詳しく知りたい方は別ページでレビュー、実験記事があるのでぜひご覧ください。

ABSは熱に弱く、少し溶け気味ですが、ものの5分ほどで加工完了です。

溶けてできたバリも可能な限り落としました。

耳を装着

良い感じに耳が外に出てくれました。

これは中々の見た目に仕上がるかもしれません。

耳が気持ち悪いのに慣れただけかもしれませんが、カッコよく見えてきました。

シリコンは接着剤を弾いてしまうので、小汚くはなりますが、自作erの愛用武器ホットボンドに頼りました。

しっかりと固定できたみたいで、ひと安心です。

ものづくりの精神としては、ジーンズの内張に美しい柄を入れるような、見えない部分へのこだわりも追求したいところで、まだまだ鍛錬が必要です。

穴掘り(2回目)

ケースへの加工です。

マイクの配線を通す穴と、左右の箱を固定するための穴を開けました。

ABSは金属ケースに比べて簡単に穴が開きます。

ケガキをして、センターポンチを使って中心を出しました。

Aluminum Frame

左右の箱をつなぐ部分にはアルミフレームを使用します。

モノタロウでオーダーメイドで製作して頂きました。

発注から1週間ほどかかるのですが、好きな長さに切ってもらったりネジを切ってもらったりと、ホントに手軽にこのようなものが手に入る時代が来たことに喜びを感じます。

長さは箱を取り付けた状態で人間の頭(私の頭ですが)と同じ幅になるようにカットしてもらいました。

真ん中の穴はM4でネジを切ってもらってあります。

左右の箱を繋いでみました。

なんか分からんが、魅力的なフォルムです。

金槌の槌の部分のような感じです。

線を配る

先ほどあけたケース下側の1.5mmの穴に配線を通します。

ただ通すだけでは引っ張ったときに、100ぐらいダメージを負う(意味不明)ので結び目を作って引っ張り耐性を上げます。

マイクにはんだ付けをしました。

エナメル被膜の線材だったので、はんだ付けするのに苦労しました。

ライター等であぶって被膜を剥がしてからハンダすればよかったのかもしれません。

完の成

蓋を閉じて完成しました。

うん。

中々の見た目に出来上がったんじゃないでしょうか。

試しに卓上マイクスタンドで支えてみました。

3Dioじゃね?

 

ってのは言い過ぎですが中々です。

そして用途を知らない方が見ると不気味なオブジェにしか見えないような気もしますが、自分としてはコスト以上のルックスに仕上がったと思います。

コストは3,000円かかっていないくらいです。

スペクトラ測定

SONYのMDR-CD900STをセットしました。

本職の方ですか?って感じの仰々しさをかもし出しています。

見た目はともかく目的はイヤホン、ヘッドホンの周波数特性の測定なのでWave Spectraというフリーのソフトを使って測定してみます。

1発で問題なく測定できました。

ふむふむMDR-CD900STはこんな感じの周波数特性なのか。

4Khzあたりにピークがあるみたいです。

ただ私のMDR-CD900STはリスニング用に改造してあるので皆さんの参考にはならないかもですが、、、

改造の記事は別に上げています。

MDR-CD900STを改造!気になる高域にパッシブフィルター

2019年7月17日

とまぁ、分かったようなことを言いましたが単体では意味をなさないかもしれないこの測定結果ですが、今後購入したイヤホン、ヘッドホン、そして自作したものを測定して比較すれば大いに意味が出てくると思います。

イヤホンのレビュー記事などでも、今後活用するつもりなので是非そういった部分に注目して読んで頂けたら嬉しいです。

今回は満足満足な結果に終わりました。

皆さんも是非、製作して見て下さい。

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