昔から自作が好きな私は、日頃からいろんなものを加工します。
そんな中、切ったり削ったりは日常茶飯事
以前から超音波カッターのウワサは薄々、耳に入ってきていました。
ただ超音波で震わせるだけで、よく切れるってどの程度?って感じで便利な道具なのか半信半疑でした。
今回、遂に購入に踏み切ってしまったので、いろいろとやってみたいと思います。
エコーテック
今回購入したのは、エコーテック株式会社のZO-40のブラックです。
エコーテックは業務用の超音波洗浄機など色々な超音波機器を扱う会社で、今回買ったのは模型やレジンなどの加工に向いたホビーユースの機種です。
第一印象はグッドです。
見た目のクールな憎めないやつ
プラスチックボディーではあるものの完成度は高いように思います。
写真のように本体とカッター部分が分かれていてケーブルで繋がっています。
ケーブルは1.5Mほどで、実際手に持ってみた感じでは、気にならないんじゃない?って感じです。
カッター部分の重さはおよそ70gでカッターナイフよりも少し重いくらいです。
手で握って人差し指でスイッチを押している間、オンになる仕様です。
オンになっている間は上のLEDが緑に光ります。
機能しているか一目で分かって便利です。
本体の説明はここいらにして、色々なものを切っていきたいと思います。
レベル1:紙
対抗馬には、ゴールデンオルファに登場してもらいました。
金の刃を搭載したOLFAのカッターです。
こ、これは、、、
すごいです。
もうすでに何か違いを感じます。
まず、カッターナイフの3分の1のチカラで切れます。
そして、溶けるような感じ?というのか、スッと切れます。
良く研ぎこまれた日本刀で切っているようです。
これは、この後が楽しみです。
レベル2:ダンボール
普通紙ほど簡単には切れませんが、軽い力で切れました。
ここで気が付いたのですが、超音波カッターは素早く動かして使うものではないようです。
カッターナイフなどの刃物は、サッと素早く引いたりして使いますが、超音波カッターはじっくりゆっくり引いて使うもののようです。
ただ、間違いなくカッターナイフでは、ひとなぞりでは切れないであろう分厚さのダンボールが切り離せました。
まだまだキャパには余裕がありそうです。
レベル3:ABS樹脂
これはスゴイ!
樹脂に特化しているだけはあります。
溶けるように切れました。
ただ1つ思ったのは、どうやら超音波で振動しているので、対象との間に摩擦で熱が発生するみたいです。
ので、熱に弱い樹脂は、言葉通りすこし溶けてしまうようです。
力をかけすぎたり、刃に接している面が大きくなると発熱が大きくなります。
ゆっくりと切るとマシみたいで、この辺りが超音波カッターの特性というか使い方のコツみたいです。
レベル4:アクリル樹脂
これはABSと同じく簡単に切れます。
もしかすると、アクリルの方がサクッと切れているかもしれません。
ABSは粘りがあったのに対して、アクリルはカリカリです。
粘りだとか、カリカリだとかまるで食べ物の話みたいになってきましたが、大マジです。
この後、実はUVレジンのカットをしてみたんですが、反応はほぼアクリルと同じでレジンの方が熱に強く全く溶けないといった感じでした。
番外編:木材
火事ですよー
煙が出てますよー
家に木材のウォルナットがあったので、角を少し切ってみました。
推奨されてない材質なので、お試しですが切れてはいます。
ただ摩擦で煙が出てしまっているみたいです。
はい。
真っ黒です。
ただこれは考え方次第では、彫刻やウッドカービングのような使用も可能かもしれません。
アイデア次第では他の多種多様な材質の加工に使えるかもなと思いました。
これは、買ってよかった便利ツール認定です。
今後のDIYにどんどん使っていきます。
チャレンジ:金属
これまた家にあった、アルミブロックです。
切ろうとしましたが、、、
無念、斬鉄剣に切れぬものがあるとは!
削れるだけです。
これは、予測できましたが残念です。
この辺りに、切れない硬さへの線引きがあるようです。
多くの方が言っているように、本来の刃の能力で切断できないものは切れないということかもしれません。
刃のラインナップ
と今回の実験記事は、全て付属の標準刃を使っていたわけなんですが、実は別売りでたくさんの刃が用意されています。
分厚い刃や、削り用の刃などたくさんあります。
少し値段は高めだったりしますが、使用目的に応じて買えそうですね。
はい。
今日の実験はここで終わりなんですが、この超音波カッターは、値段が3万円ほどでコスパ的に考えても、とてもいいものだと感じました。
皆さんも1度お試しあれ
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